小樽運河は、明治後期から大正期にかけて北海道屈指の商業港として急成長した小樽港の物流機能を強化するために計画された。港湾荷役の効率化を目的とし、1914年(大正3年)に着工、1923年(大正12年)に竣工した。総延長1,140メートル、幅約40メートルの規模を誇り、沖合に停泊する船舶から艀(はしけ)で陸揚げした貨物を運搬する拠点として機能した。運河沿いには石造・煉瓦造の倉庫群が建ち並び、北海道の物資集散地として繁栄した大正・昭和初期の小樽の姿を今に伝える。しかし戦後の荷役機械化と陸上輸送の発達により運河の役割は低下し、1960〜70年代には埋め立て・道路化の計画が浮上した。これに対して市民や研…