大田原市佐良土に位置する法輪寺は、天台宗の名刹で光丸山の山号を持つ。
本尊の不動明王は厄除けの霊験あらたかで、「佐良土の不動さん」として親しまれる。
境内には日本最大級の天狗面が安置され、その迫力ある姿は訪れる者を圧倒する。
天狗面は鼻の長さが約2.8mもあり、魔除け・厄除けの象徴として崇められている。
紅葉の名所としても知られ、秋には境内全体が燃えるような色に染まる。
大イチョウの黄葉は圧巻で、黄金色に輝く境内は写真家にも人気のスポット。
毎年11月には「天狗まつり」が行われ、天狗面を担いでの渡御が見どころ。
山門から本堂への参道は杉の大木に囲まれ、荘厳な雰囲気が漂う。
周辺には那須野ヶ原の開拓の歴史を伝える施設も点在する。
天狗信仰と天台宗の伝統が融合した、大田原市を代表する古刹。
法輪寺の開山は天長年間(824-834年)とされ、慈覚大師円仁によると伝えられる。
円仁が那須地方を巡錫した際、この地に不動明王を安置したのが始まり。
天台宗の修行道場として発展し、中世には那須氏の崇敬を受けた。
天狗面の奉納は室町時代に始まったとされ、山岳信仰と天狗信仰が融合した。
戦国時代には那須氏の衰退と共に一時衰微したが、江戸時代に再興された。
江戸時代には黒羽藩・大田原藩の崇敬を受け、堂宇の修復が行われた。
日本最大級の天狗面は江戸時代後期に奉納されたもので、寺の象徴となっている。
大イチョウは推定樹齢約800年で、町の天然記念物に指定されている。
明治の廃仏毀釈で一時打撃を受けたが…