秩父三十四箇所観音霊場の第19番札所。山号を飛渕山と称し、曹洞宗に属する。本尊は千手観世音菩薩で、室町時代の様式による寄木造の座像(高さ49cm)が安置されている。創建年代は不詳だが、室町時代に寺運が衰微したと伝わり、15世紀末ごろ中興されたとされる。観音堂は秩父市指定史跡(昭和40年指定)に指定されており、大岩盤の上に建てられた特徴的な伽藍をもつ。昭和30年代に無住となり堂宇が荒廃したが、地元の青年たちが東京まで托鉢行脚して浄財を集め、昭和48年(1973)に観音堂を修復・再建した。内部には閻魔大王と十王、三途の川の奪衣婆の像が祀られ、死後の世界を表す信仰空間が形成されている。