1923年(大正12年)9月に発生した関東大震災により、東京・本郷や駒込など都内各地で盆栽業を営んでいた職人・業者たちは甚大な被害を受けた。罹災した盆栽師たちは移住先を求めて各地を検討し、水はけのよい大宮の砂壌土と広大な土地に着目した。1925年(大正14年)頃、彼らは現在のさいたま市北区盆栽町の地に集団移住し、「大宮盆栽村」と呼ばれるコミュニティを形成した。その際、新たな居住地の守護神として鎮守社が創建されたとされる。移住した業者たちは村の精神的なよりどころとしてこの社を崇敬し、盆栽文化と地域信仰が一体となった独自の聖域を育んだ。戦後も大宮盆栽村は盆栽の一大産地として国内外に名を馳せ、鎮守社…