山武諏訪神社は、承久2年(1220年)頃に創建されたと伝わる。信濃国諏訪大社の分社であり、中世に信州から当地へ移住した武士団が諏訪信仰をこの地に持ち込んだことを創建の契機とする伝承が残る。祭神は建御名方命であり、武運長久と五穀豊穣の神として武士層・農民層の双方から篤く信仰されたとされる。中世から近世にかけて、山武地域の在地領主層の庇護を受けながら社格を維持してきたと考えられる。江戸時代には周辺農村の鎮守として地域住民の生活に深く根ざし、諏訪信仰に特有の御柱の風習がこの地でも行われていたと伝わる。明治時代の神社制度の整備に伴い、近代社格制度のもとに位置づけられた。現在も境内の杉並木など往時の景観…