横浜市港北区鳥山町に位置する高野山真言宗の古刹で、山号は亀甲山。寺伝によれば文治年間(1185〜1190年)、源頼朝が畠山重忠に命じて創建させたとされ、鎌倉幕府草創期にさかのぼる800年以上の歴史を持つ港北区最古級の寺院。本尊は弥勒菩薩で、鎌倉期の作と伝わる重要な仏像として横浜市指定有形文化財に指定されている。境内は広大で、徳川将軍家の庇護を受けた江戸期には朱印地15石を与えられ、関東真言宗の末寺を束ねる中本寺として栄えた。鳥山八幡宮の別当寺として神仏習合の時代には地域信仰の中核を担い、境内には鎌倉期の板碑・江戸期の石仏が多数残る。武蔵国橘樹郡の真言宗の古刹として、頼朝と畠山重忠ゆかりの地を偲ばせる。