三戸郡三戸町に所在する南部氏の居城跡で、三戸南部氏が鎌倉時代末期から戦国時代末期にかけて約300年間にわたって本拠とした城址である。三戸城は馬淵川と剣吉川に挟まれた台地上に築かれた山城・平山城であり、南部氏の勢力拡大の拠点として機能した。南部信直の代に九戸政実の乱(1591年)を豊臣秀吉の支援により鎮圧した後、南部氏は盛岡に新城を築いて本拠を移したため、三戸城はその役割を終えた。現在、城跡は整備された公園となっており、模擬天守が建てられて三戸城址公園として一般に開放されている。桜の名所としても知られ、春には多くの市民が花見に訪れる。南部氏の歴史と岩手・青森にまたがる南部地方の中世史を伝える重要な史跡である。