四條畷市は南北朝時代(1348年)、楠木正成の子・楠木正行が後醍醐天皇方として足利尊氏軍と戦い壮絶な最期を遂げた「四條畷の戦い」の地として名高い。自然寺は、この歴史深い地に根を張る浄土真宗本願寺派の寺院である。浄土真宗を開いた親鸞聖人(1173〜1263年)は、鎌倉時代に師・法然の念仏思想をさらに展開し、阿弥陀仏の本願力による絶対的な他力の救いを説いた。西本願寺を総本山とする本願寺派は、室町時代に蓮如上人の積極的な布教活動によって近畿一帯に信仰を広め、河内・摂津の農村においても深く根付いた。自然寺はこの宗教的土壌のなかで創建され、念仏道場として地域コミュニティの信仰生活を支えてきた。