正泉寺は大阪市東淀川区大道南に所在する真宗大谷派の寺院。真宗大谷派の本山である東本願寺は、1602年(慶長7年)に徳川家康の寄進地を得て教如上人が開創した。その後、宝永5年(1708年)の大火や幕末期の火災などで本堂が焼失するたびに再建を重ね、現在の御影堂は明治28年(1895年)に完成した壮大な木造建築として知られる。大坂は戦国期に石山本願寺が織田信長と11年間にわたる抗争(石山合戦)を繰り広げた地であり、浄土真宗の信仰は地域住民に深く根ざしていた。正泉寺はそうした歴史的土壌のもと、代々この地で念仏信仰を守り、地域の菩提寺として法脈を伝えている。