聖賢寺は大阪市中央区内久宝寺町に位置する真宗高田派の寺院である。真宗高田派は親鸞聖人の直弟子・真仏(1209〜1258年)が下野国高田(現在の栃木県)に専修寺を開いたことに始まり、現在は三重県津市の専修寺を本山とする。高田派は真宗十派の一つとして独自の法統を継承し、関西においても古くから信仰を集めてきた。内久宝寺町周辺は大坂城下の南側に広がる寺町の一帯で、多くの寺院が集積する地域であった。聖賢寺はこの地において高田派の教義を守りながら、地域の念仏信仰の拠点として機能し、代々の住職が法灯を継承してきた。近代以降も町の変遷に寄り添いながら、寺院としての役割を担い続けている。