山口県岩国市岩国4丁目に鎮座する八幡宮。旧社格は**郷社**。吉川氏歴代の**産土神(うぶすながみ)**として岩国城下を守護した古社で、**「国司社(こくしのやしろ)」**とも呼ばれ藩政期に公的な国司祭を担った。祭神は**誉田別命(応神天皇)・足仲彦命(仲哀天皇)・息長帯比売命(神功皇后)**の三座で、猿田彦神(荒競の神)を配祀する。
八幡神の由緒は**源頼朝**が吉川氏始祖・吉川経義に駿河国吉川荘を授けた文治2年(1186年)まで遡る。経義は鶴岡八幡宮より神霊を勧請して**駿河八幡宮**を創建し、以後吉川氏が安芸→玖珂と移封を重ねるたびに守護神として奉遷した。寛永3年(1626年)、岩国2代領主・**吉川広正**が岩国山南麓の現在地に社殿を造営。古来より岩国山中の古官道脇に猿田彦神を祀っていた**「椎尾社(荒木曽神社)」**を合祀し、**「椎尾八幡宮」**と称するようになった。
参道には…
椎尾八幡宮の歴史は、吉川氏の氏神信仰と太古の猿田彦信仰という二つの流れが合わさって成立した。
**八幡神の系譜**: 文治2年(1186年)、源頼朝から駿河国吉川荘を拝領した吉川経義は、鶴岡八幡宮より八幡神(誉田別命・仲哀天皇・神功皇后)の神霊を勧請して**駿河八幡宮**を創建した。以来、吉川氏が安芸国(広島)→ 周防国玖珂郡(山口)と移封される度に、守護神として八幡の神霊を携え奉遷し続けた。
**猿田彦神の古社**: 一方、岩国山中の椎尾(古官道沿い)には太古より猿田彦神を祀る「椎尾社(荒木曽神社)」が鎮座していた。文明12年(1480年)、室町後期の著名な連歌師・**宗祇法師**が岩国山越…