下諏訪宿は江戸時代初期に中山道の宿場として整備され、天和2年(1682年)以降は甲州道中の終点としても機能する、二大街道が合流する唯一の宿場として栄えた。諏訪大社下社の門前に位置したことで、参勤交代の大名行列に加え伊勢・善光寺参りや諏訪大社参拝の旅人で常ににぎわった。本陣は格式ある宿泊施設として歴代の大名が利用し、江戸時代の建物の一部が今も残る国の史跡として指定されている。明治5年(1872年)の甲州街道廃止後は宿場の賑わいが落ち着いたが、諏訪大社下社の門前町・温泉地としての性格が維持された。近現代に歴史的建造物の保護が進み、現在は二大街道合流の史跡として学術的にも重要な場所として知られている…