下北半島の最東端、東通村に位置する尻屋崎は「北の灯台」の異名を持つ白亜の灯台が立ち、津軽海峡と太平洋が交差する荒海の岬として知られる。明治時代に建設されたこの灯台は、東北地方最古の洋式灯台の一つとして歴史的価値も高い。尻屋崎の最大の見どころは、岬の草原地帯を自由に歩き回る「寒立馬(かんだちめ)」と呼ばれる南部馬の在来種である。厳しい冬の荒野にも耐える強靭な体を持つこの馬たちは、放牧されたまま岬で生活しており、灯台と馬が同時に望める風景は青森の観光名所として広く知られている。国の天然記念物に指定されている寒立馬は現在も数十頭が岬で暮らしており、近くで観察することができる。