白井熊野神社は、建仁年間(1201〜1204年頃)ないし13世紀初頭の創建と伝わる。中世において、紀伊国の熊野三山を本社とする熊野信仰は、熊野御師と呼ばれる布教者たちの精力的な勧請活動によって全国各地へ広まり、下総国においても複数の熊野社が勧請された。折立の当社もその一社として、伊弉諾尊・伊弉冉尊を主祭神として創祀されたとされる。近世には徳川幕府の支配下で地域の鎮守として村落信仰の中心を担い、周辺農村の氏子組織が維持・管理を行ってきたと考えられる。明治初年の神仏分離令・廃仏毀釈の波を受けながらも社殿は保持され、明治以降は近代社格制度のもとで村社に列せられたとされる。現代に至るまで地域住民による…