文治元年(1185年)、源頼朝が父・源義朝の菩提を弔うために鎌倉に建立した大寺院。真言宗に属し、阿弥陀三尊像を本尊とする壮大な伽藍を擁し、鎌倉最大級の寺院の一つとして知られた。奥州藤原氏討伐(奥州合戦、1189年)の戦勝祈願もここで行われたとされる。頼朝の没後も北条政子がたびたび参詣し、鎌倉幕府の精神的拠点の一つとして機能した。13世紀を通じて幕府の庇護のもと寺勢を保ったとみられるが、元弘3年(1333年)の鎌倉幕府滅亡に前後して寺院も衰退・廃絶したと伝わる。近世以降は荒廃し、往時の伽藍は失われた。現代においては国指定史跡に指定され、雪ノ下4丁目の大御堂橋付近に石碑が残るのみとなっており、武家…