岐阜県郡上市に所在する正宗寺は、郡上藩主遠藤氏の菩提寺として江戸時代に整備された臨済宗の名刹。郡上八幡城下町の一角に位置し、歴代郡上藩主の墓所・位牌堂が整えられた格式ある寺院。郡上一揆(宝暦騒動・1754年)の際には農民一揆の精神的支柱ともなった歴史を持ち、郡上の民衆史と深く結びついている。境内の庭園は小さいながらも端正な禅刹の美しさを持ち、四季折々の風情が楽しめる。郡上八幡城・宗祇水など郡上観光の名所と近接しており、郡上八幡散策の際に立ち寄る参拝者も多い。郡上おどりが行われる夏の夜には、踊り客が境内に憩う光景も見られる。