双六古墳は壱岐島中央部の丘陵上に築かれた前方後円墳で、墳丘長約91メートルと壱岐島・長崎県内で最大規模を誇る。6世紀後半頃の築造と推定され、対馬塚古墳に続いて営まれた壱岐首長層の墓とされる。埋葬施設は前室・玄室の2室からなる両袖式横穴式石室(全長11m)で、前室の側壁にはゴンドラ形(船形)の線刻画が刻まれている点が特色。副葬品には金銅製単鳳環頭大刀柄頭や精巧な馬具、ガラス製品のほか、中国・北斉産とされる二彩陶器や新羅産の土器も含まれ、6〜7世紀の東アジア交流を物語る貴重な資料として412点が国の重要文化財に指定されている。対馬塚古墳など周辺5基とともに「壱岐古墳群」として国史跡に指定されている。