匝瑳諏訪神社の創建は平安時代末期の12世紀初頭(1100年頃)と伝わり、信濃国の諏訪大社から建御名方命を勧請したことに始まるとされる。中世には下総国東部を支配した武家勢力の崇敬を集め、武運長久の守護神として篤く信仰されたと伝わる。戦国期には地域の有力武将によって社殿の修造が行われたとされ、近世に入ると八日市場の市場町としての発展とともに商業繁栄を祈る氏子層が広がり、地域の総鎮守としての性格を強めた。江戸時代には農業神としての信仰も定着し、七月の祇園祭が大きな祭礼として形成されていったと考えられる。明治の神仏分離令以降、近代社格制度のもとで地域神社として位置づけられた。境内に立つ大杉は樹齢数百年…