菅原神社は大阪市平野区加美鞍作に鎮座する神社で、学問の神・菅原道真公を主祭神として祀る。加美鞍作(かみくらつくり)という地名は、古代に鞍を作る職人(鞍作部)が居住していた地であることに由来し、推古朝に渡来系技術者の一族が定住したとも伝わる。道真公は右大臣を務めた後、901年(昌泰4年)に讒言により大宰府へ左遷され、翌々年に没した。その霊威を恐れた朝廷が道真を天神として祀り始めたことが全国の天神信仰の起源となった。平野郷の町衆は江戸時代に高い識字率と商業教育の伝統を持ち、菅原神社は子弟の学業成就を祈る氏神として広く崇敬された。