栖雲寺は、南北朝時代の正平11年(1356年)、元(中国)に渡って禅を学んだ業海本浄禅師によって開山されたと伝わる。業海本浄は帰国後、天目山中腹の山中にこの地を選び、臨済宗建長寺派の寺院として創建したとされる。中世には武田氏との関わりが深く、天正10年(1582年)に武田勝頼が織田・徳川連合軍に追われ天目山麓で自刃した際、その最期の地に近接することから、武田氏ゆかりの寺としても知られるようになった。近世には幾度かの修復・再建を経ながら法灯を維持し、江戸期を通じて地域の禅宗文化の拠点として存続した。近代以降も臨済宗建長寺派の末寺として法脈を守り続け、開山・業海本浄禅師の廟塔や本堂前の枯山水庭園が…