巣山古墳は奈良県北葛城郡広陵町に所在し、馬見古墳群の中心的存在として全長220メートルを誇る前方後円墳である。5世紀初頭に築造されたと推定され、三段築成で外堤・周濠を備えた壮大な構造を持つ。馬見古墳群は奈良盆地の西部に広がる大型古墳群で、国の史跡に指定された巣山古墳を含む多くの古墳が馬見丘陵公園として整備・公開されている。発掘調査では埴輪列や葺石が確認されており、古墳時代中期の典型的な様相を今に伝えている。巣山古墳の被葬者は、大和政権と深く関わった地方豪族と考えられており、奈良盆地西部の政治的中心を担った存在だったと推測される。馬見丘陵公園内には四季折々の花が植えられた花の道が整備されており、古墳見学と自然散策を同時に楽しめる人気のスポットとなっている。隣接する公園施設では古墳群の解説展示も充実している。