多聞寺の「多聞(たもん)」は毘沙門天の梵名「ヴァイシュラヴァナ」の意訳で「多くを聴く(聞く)者」を意味し、仏法を広く聴き守る財宝・武力・縁起の守護神である毘沙門天(多聞天)への信仰を寺名に体現する。毘沙門天は七福神の一尊として全国的に信仰され、財宝・縁起・勝負事の御利益で知られる。東久留米市本町は黒目川沿いの農村地帯の中心集落で、現在は市内の商業・行政中心地として発展している。多聞天(毘沙門天)への信仰は武士・農民・商人に広く共有され、多聞寺は地区の菩提寺兼縁起の霊場として機能してきた。現代においても法要の場として存続している。