高井寺は柏原市高井田に位置する融通念佛宗の寺院で、高井田横穴群で知られる歴史ある地に根を下ろしている。融通念佛宗は平安後期の僧・良忍上人(1072〜1132年)が開いた宗派で、1124年(天治元年)に阿弥陀仏から「一人の念佛が万人に融通し、万人の念佛が一人に融通される」との霊告を受けたことに始まる。本寺院はその教えを受け継ぎ、地域の菩提寺として営まれてきた。高井田一帯は古代から人が居住し、古墳時代には横穴式墳墓が多数造営された地域であり、中世には寺院が集落の精神的支柱となった。近世以降も地元の葬送・法要を担い、地域住民の信仰生活を支えてきた歴史を持つ。