高代寺は大阪府豊能郡豊能町吉川に位置する真言宗御室派の古刹で、仁和寺(京都)を総本山とする。「高代」の名は背後にそびえる高代山(標高673m)に由来し、古くから山岳信仰と結びついた霊地として知られてきた。寺伝によれば奈良時代に行基菩薩(668〜749年)が開創したとも伝わり、その後弘法大師空海ゆかりの密教霊場として信仰を集めた。中世には能勢氏の庇護のもとで隆盛を誇り、摂津国における真言密教の重要な拠点となった。高代山への登山道は今も参詣道として整備されており、山頂からは大阪平野を一望できる。江戸時代には御室仁和寺の末寺として組み込まれ、近隣農村の祈祷・葬儀を担いながら現在に至る。