創建年代は詳らかではないが、伊豆大島南部の波浮港地区の崎にある日蓮宗の寺院である。「瀧泉寺」という寺名は滝と泉という霊地の地形に由来するとされ、自然の霊力を感じさせる場に建立された信仰の場であることを示す。日蓮宗の伊豆大島との縁は、日蓮聖人が1261年に伊豆に流罪となった際に遡る。その後の佐渡流刑の際にも大島近海を通過したとされ、伊豆諸島は日蓮宗にとって格別な聖地となっている。波浮港は天然の良港として古くから海運の要衝であり、瀧泉寺はその港町の菩提寺として海上安全の祈願とともに島民の法要を担ってきた。