球陽寺は沖縄市に位置する浄土真宗本願寺派の寺院で、「球陽」とは琉球の雅称(別称)であり、18世紀に編纂された琉球の正史『球陽』にも用いられた言葉である。この寺号は沖縄の地に深く根ざした仏教寺院としての自覚と誇りを示している。沖縄市(旧コザ)は戦後の米統治期に基地経済を背景に急速に発展した都市であり、多様なルーツを持つ住民が集う地域性の中で寺院が精神的コミュニティを形成してきた。浄土真宗本願寺派の全国ネットワークを通じ、本土復帰(1972年)後に布教体制が整備され、現在も地域の仏事・社会福祉活動に携わっている。