仙北市の田沢湖畔に立つ黄金色に輝く辰子像は、日本一深い湖・田沢湖を象徴する最も有名なモニュメントである。辰子伝説は、かつてこの地に住む美しい娘・辰子が、永遠の美貌を願って田沢湖の霊水を飲み、龍(辰子龍)となって湖の主になったという悲しくも神秘的な伝説である。像は昭和43年(1968年)に制作された彫刻家・舟越保武の作品で、水面に向かって両腕を広げる姿が幻想的な美しさを醸し出している。コバルトブルーの湖面に映える黄金の辰子像は、秋田を代表する観光スポットとして全国的に知られ、多くの観光雑誌・ポスターを飾ってきた。田沢湖は水深423.4mで日本最深の湖であり、透明度も高く周囲の秋田駒ヶ岳・森林が織りなす景観は四季折々の美しさを見せる。湖畔周辺にはリゾートエリアも整備されており、観光・レジャーの拠点として多くの訪問者を迎える秋田・東北を代表する景勝地である。