祖谷のかずら橋の起源については、1185年(文治元年)の壇ノ浦の戦いで源氏に敗れた平家の落人が、この祖谷渓に逃れ落ち延びた際、追手の侵入を防ぐため蔓を用いて橋を架けたと伝わる。蔓を使ったのは、敵が迫った際にすぐに切断できるよう設計されたためとされる。実際の創建年代は不明であり、記録が乏しく中世以前の詳細は明らかでないが、祖谷地域の険しい地形とともに平家伝説を今に伝える象徴として長く地域住民に維持されてきた。近代以降は秘境観光地として注目を集め、橋はシラクチカズラ(サルナシ)の蔓を用いて3年ごとに架け替えられる伝統が守られている。1955年(昭和30年)頃から観光客の訪問が増加し、1977年(昭…