剣山は古くから修験道の霊山として知られ、平安時代初期(9世紀頃)に修験道の開祖・役行者ゆかりの地として信仰を集めたと伝わる。山名の由来については、平安末期の1185年(文治元年)の壇ノ浦の戦いで滅亡した平家の落人が、安徳天皇の神剣をこの山に埋めたとの伝承に基づくとされる。鎌倉・室町時代を通じて修験者や山伏が入山し、霊場としての性格が確立された。江戸時代には大剣神社が山中に祀られ、地域の信仰の中心となった。明治期に入ると修験道は一時衰退したが、山岳信仰の聖地としての評価は保たれた。1964年(昭和39年)には剣山国定公園に指定され、自然保護と観光開発が進んだ。1977年(昭和52年)には登山用ロ…