徳藏寺は東村山市諏訪町に所在する臨済宗大徳寺派の寺院で、境内に1400点を超える中世板碑を保有することで全国的に知られている。板碑とは鎌倉・室町時代に関東地方を中心に広まった供養塔の一形式で、緑泥片岩を用いた縦長の石製卒塔婆である。当寺の板碑群は東村山市域およびその周辺から蒐集・保存されたもので、武蔵野における中世仏教信仰の広がりを具体的に示す第一級の資料として、研究者の注目を集めてきた。臨済宗大徳寺派は京都・大徳寺を本山とし、禅の修行と文化を両立させることで知られる。徳藏寺は板碑の保存公開を通じて、諏訪町から武蔵野の歴史を発信し続けている。