富里愛宕神社は、慶長年間(1600年頃)に創建されたと伝わる。愛宕信仰は京都・愛宕山の愛宕神社を総本社とし、火之迦具土命を祀る火防の神として中世以降に全国へ広まった。江戸時代には農村部においても火災への恐れから愛宕信仰が根付き、千葉県内各地にも勧請が行われたとされる。日吉倉の当社もその流れの中で地域の氏子によって維持・発展し、境内に残る江戸時代の石灯籠にはその時代の寄進者の名が刻まれており、近世における地域の信仰の厚さを示している。明治の神仏分離令以降も神社としての形態を保ちながら地域に存続し、近代以降は富里市の農村コミュニティの精神的拠り所として機能してきた。現在も毎年二月に愛宕祭りが執り行…