豊川稲荷(円福山豊川閣妙厳寺)は、1441年(嘉吉元年)に東海義易禅師によって開創されたと伝わる曹洞宗の寺院である。禅師が感得した豊川吒枳尼眞天を勧請・奉安したことが草創の起源とされる。室町時代から戦国時代にかけて今川氏などの武将の帰依を受け、寺勢を拡大した。江戸時代には徳川家をはじめとする大名・旗本の信仰を集め、商売繁盛・開運招福の霊験で広く知られるようになった。明治初期の神仏分離令の際にも、豊川稲荷は神社ではなく仏教寺院として存続し、吒枳尼眞天信仰を護持した。明治以降は全国から参詣者が訪れるようになり、伏見稲荷大社・笠間稲荷神社とともに「日本三大稲荷」のひとつに数えられるに至った。現在は年…