十和田市奥瀬の蔦温泉郷に鎮座する小社で、蔦温泉の守護神として温泉地とともに歴史を刻んできた。蔦温泉は十和田八幡平国立公園の中に位置するブナ原生林に囲まれた秘湯で、明治期に整備された歴史ある温泉宿が今も営業を続けている。神社は温泉の恵みに感謝する湯の神・温泉神として地域の人々に崇拝されており、温泉宿の守護神としての役割も担ってきた。周囲には蔦七沼と呼ばれる複数の沼が点在し、ブナの原生林が広がる景観は十和田・奥入瀬エリアの中でも特に神秘的な雰囲気を持つ。秋の紅葉期には蔦沼が最も美しい紅葉の鏡面反射を見せることで有名であり、多くの写真愛好家が早朝から訪れる。神社はその豊かな自然環境の中に静かに佇んでいる。