亀ヶ岡石器時代遺跡は青森県つがる市木造亀ヶ岡に所在する縄文時代晩期(約3000年前)の遺跡で、日本最大級の縄文晩期遺跡として国内外の考古学者が注目する場所である。この地から出土した「遮光器土偶」は縄文文化を代表する芸術品として名高く、東京国立博物館所蔵の重要文化財指定品はその精巧な造形で「宇宙人のような目」を持つとして世界的にも知られる。遺跡からは土偶のほか、精緻な文様を施した縄文式土器・漆器・骨角器など多種多様な遺物が出土しており、縄文晩期の高度な文化水準を示している。2021年には「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産のひとつとしてユネスコ世界文化遺産に登録され、世界的な注目を集める場所となった。現地では整備された史跡公園として見学が可能であり、出土品の一部はつがる市木造亀ヶ岡遺跡見学施設で展示されている。縄文人の精神世界と芸術的才能を現代に伝える貴重な文化遺産である。