甲府盆地南端、標高330mほどの曽根丘陵上に広がる弥生時代後期後半から古墳時代前期初頭(およそ1,800〜1,700年前)の墓域。1979年から1998年にかけての7次にわたる発掘調査で、溝を方形にめぐらせた「方形周溝墓」が125基以上見つかり、東日本でも屈指の規模を誇る周溝墓群として知られる。溝の多くは一辺の隅で途切れており、外から墓域に入るための通路のような役割を果たしたとみられる。最大の1号墓は縦30m×横23.5mに及び、甲斐に大きな政治勢力が育っていく過程をうかがわせる。溝の中からは子どもを埋葬したとみられる壺棺や供献された土器が出土し、駿河・相模系の土器も見つかるなど周辺地域との交流を示す。現在は山梨県立曽根丘陵公園内に「方形周溝墓広場」として保存整備され、実物大で墓の配置を歩いて確認できる。