善光寺は藤井寺市小山に位置する浄土宗の寺院である。「善光寺」の名は信濃国(現・長野県)の善光寺(本多善光が603年頃に建立したと伝わる)を想起させるが、浄土宗の末寺として各地に同名の寺院が建立された例も多い。浄土宗は治承・文治年間(1177〜1189年頃)に法然上人(1133〜1212年)が「選択本願念仏集」を著し、「南無阿弥陀仏」の専修念仏を万人の救済の道として開いた宗派である。藤井寺市小山周辺は河内国の農村地帯であり、庶民に分かりやすい念仏の教えが広まりやすい土壌を持っていた。法然の高弟・証空(善恵房)は西山義を立て近畿での布教に尽力し、その流れの中で藤井寺周辺にも浄土宗寺院が建立されたと…