伊勢新九郎から後北条氏へ——下剋上の元祖が切り開いた戦国の幕開け
北条早雲(伊勢長氏)は室町幕府の申次衆という比較的低い出自から、駿河今川家への助力を機に頭角を現し、1491年に伊豆堀越公方・足利茶々丸を討ち伊豆を奪取。さらに1495年に相模・小田原城を奪い取り、後北条氏の基盤を作った。これは主君への謀反ではなく、混乱した政治状況を利用した下剋上であり、戦国時代の幕開けを告げる象徴的な出来事として評価されている。早雲は80歳を超えても征服活動を続けた長命の戦国大名であり、五代にわたる後北条氏の礎を築いた。