持統天皇と藤原京——飛鳥・奈良時代の都城制を確立した女帝
持統天皇は天武天皇の皇后として壬申の乱(672年)を勝利に導く政治的役割を果たし、天武の死後(686年)に称制・即位して第41代天皇となった。694年に日本初の本格的な中国式条坊都市・藤原京(現・橿原市)への遷都を実現し、律令国家の基盤を固めた。万葉集に「春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山」という名歌が残り、百人一首にも収録されている。壬申の乱の勝利と藤原京遷都は、天武・持統時代の日本が律令国家・中央集権体制へと飛躍的に発展した象徴的出来事。