大黒神社は何の神様?——大黒天と大国主命とは何の神か
大黒神社の祭神は大黒天(ダイコクテン)または大国主命(オオクニヌシノミコト)——あるいはその両者が習合した神である。打ち出の小槌を振り、大きな袋を背負い、俵の上に立つ福々しい姿は七福神の中でも特に親しみやすく、農業・商業・縁結び・財運を司る神として全国に約1,000社以上の大黒天社・大国主社が鎮座している。
インドのシヴァ神を起源とする「大黒天」と日本古来の出雲大神「大国主命」が習合したのは平安時代のこと。比叡山延暦寺の最澄が伝来した大黒天信仰を日本の台所神として広め、「大黒(だいこく)」と「大国(おおくに)」の音の類似が二神の合体を促した。
**マハーカーラ(Mahakala)**はサンスクリット語で「偉大なる時間・偉大なる暗黒」を意味し、シヴァ神の破壊的側面を人格化した護法神である。インドでは戦いと破壊の神だったが、チベット・中国を経て仏教の守護神(護法神)として性格が変容し、台所の神・食の神として日本に伝来した。
大国主命は出雲神話に登場する国土経営の大神。因幡の白兎を助けた慈悲深い神として知られ、縁結びの神として出雲大社系統の神社で広く信仰される。「大国」を「だいこく」と読むことで大黒天と習合し、七福神の一柱となった。