宗像神社の御祭神は宗像三女神(むなかたさんじょしん)——田心姫神(タゴリヒメ)・湍津姫神(タギツヒメ)・市杵島姫神(イチキシマヒメ)の三柱の女神である。全国に約200社ある宗像神社の総本社は福岡県宗像市の宗像大社であり、「神宿る島」沖ノ島を含む宗像・沖ノ島と関連遺産群は2017年にユネスコ世界遺産に登録された。
航海・交通・女性・縁結びに霊験があるとして古代から篤く信仰され、現代でも「海上交通の神様」として船舶会社や海運業者が参拝に訪れる。
三女神のうち最も知名度が高いのは**市杵島姫神(イチキシマヒメ)**である。弁財天と習合され、美・音楽・芸能・財運の神としても崇められる。厳島神社(広島)はこの市杵島姫神を主祭神とし、世界遺産の朱の社殿で知られる。
天照大神と素戔嗚尊の「誓約(うけい)」から生まれた神々
三女神の誕生は『古事記』の「誓約(うけい)」神話に描かれている。天照大神と素戔嗚尊が互いの誠意を示すために宝物を交換し、天照大神が素戔嗚の剣を噛み砕いたときに生まれたのが宗像三女神である。天照大神が「これらの神は我が子」と宣言したことから、三女神は天照大神の直系神として尊崇される。