千城寺は、平安時代後期の1100年頃に創建されたと伝わる真言宗豊山派の寺院である。千葉市若葉区桜木町に位置し、千葉城跡に程近い地に堂宇を構える。創建当初より千葉氏の菩提寺の一つとして庇護を受けたとされ、中世を通じて同氏の信仰を集めた。本尊の不動明王像は鎌倉時代(13〜14世紀)の作と伝わり、厄除けの霊験ある尊像として長く崇敬されてきた。戦国時代には千葉氏の勢力衰退とともに寺院も困難な時期を経たとみられるが、詳細は明らかでない。近世には江戸幕府の安定した統治のもとで地域の檀家制度に支えられ、伽藍の整備が進んだ。境内に現存する梵鐘は江戸時代に鋳造されたものと伝わり、以来千葉の町に時を告げ続けてきた…