大聖寺は、承和2年(835年)に弘法大師空海が東国を巡錫した際に創建したと伝わる真言宗の古刹である。空海はこの地に大日如来を勧請し、真言密教の道場として開いたとされる。中世には戦乱の影響を受けたとみられるが、詳細な記録は伝わっていない。近世の江戸時代には地域の庶民信仰の中心として栄え、境内に四国八十八箇所写し霊場が整備された。これは遠方への巡礼が困難な人々のために弘法大師信仰を身近に体験できる場として設けられたものであり、江戸時代における庶民信仰の広がりを今日に伝える貴重な遺産となっている。護摩堂では不動明王を本尊とする護摩祈祷が継続して行われ、厄除け・開運の霊場として近隣の人々の信仰を集めて…