神奈川県大和市中央林間に鎮座する八幡神社で、誉田別命を主祭神として祀る中央林間地区の産土神である。中央林間という地名は「林間(林の間・林の中)の中央」を意味し、かつてこの地が深い林に囲まれた農村地帯であったことを示している。東急田園都市線と小田急江ノ島線の乗換駅として現在は交通の要衝となっているが、1960年代の鉄道延伸以前は静かな農村地帯であった。この八幡神社は農村時代から地域の守護神として機能してきた産土神で、江戸時代の村絵図にも記載が確認できる歴史ある古社である。相模国高座郡に属したこの地では、八幡信仰が武家文化とともに農村に定着し、農民たちも武運長久と五穀豊穣を八幡神に祈願してきた。境内には古い石鳥居と社殿が保存されており、農村時代の信仰の歴史を今に伝えている。現在は両路線の利用者や地域住民が日常的に参拝する生活密着型の神社として、中央林間の鎮守として親しまれている。