大日寺は大阪市生野区林寺に位置する東寺真言宗の寺院である。東寺真言宗は平安時代初期の824年(天長元年)、嵯峨天皇より東寺(教王護国寺)を賜った弘法大師空海を宗祖とし、京都の東寺を総本山とする。空海は804年(延暦23年)に入唐して恵果に師事し、密教の奥義を学んで帰国後、真言密教を日本に本格的に伝えた。「大日」という寺名は真言密教の最高仏である大日如来(毘盧遮那仏)に由来し、密教信仰の中核を象徴する。林寺の地域に空海ゆかりの密教寺院が根付いたのは、近世以降に大坂の都市化が進み商人・職人層の密教信仰が高まったことが背景にあると考えられ、大日寺は地域の人々の密教的な祈願・護摩供を担ってきた。