圓徳寺は大阪市生野区に位置する真宗大谷派の寺院である。真宗大谷派は鎌倉時代の1224年頃に親鸞聖人(1173〜1263年)が開いた浄土真宗の一派で、京都・東本願寺を本山とする。親鸞は師・法然の念仏思想をさらに深め、自力修行を廃して阿弥陀仏の本願力による救済を説いた。生野区一帯は江戸時代から在日朝鮮・韓国系住民が多く居住し、地域の宗教文化は多様な背景をもつ。圓徳寺は地域の菩提寺として、幕末から明治の社会変動を経ながらも法灯を継いできた。戦後の都市化・工業化の中でも檀信徒の葬祭と法要を担い、地域コミュニティの精神的拠りどころとして機能している。