不本見神社は千早赤阪村東阪に鎮座する鎮守社である。東阪は千早赤阪村の東部に位置する山間の集落で、金剛山系の山麓部に開かれた歴史ある農村地帯である。千早赤阪村一帯は元弘の乱(1331年)に始まる南北朝の動乱において、楠木正成が縦横に駆け回った地域であり、東阪の地もその歴史的影響圏に含まれる。「不本見」という社名は独特で、地域固有の古い信仰や伝承に由来すると考えられるが、詳細は地元の口碑に委ねられている部分も多い。江戸時代を通じて産土神社として東阪集落の守護を担い、農耕儀礼・雨乞い・疫病除けなど農村生活に根ざした祭礼を執り行ってきた。明治の村落合併を経ても地区の鎮守として存続している。