二子玉川の多摩川沿いに位置する水天宮で、水の神・安産・子授けの御利益で知られる。
全国に広まった水天宮信仰(福岡・久留米の水天宮が総本社)の分社で、多摩川のほとりという立地が水神信仰と完璧に調和する。
天御中主神・安徳天皇・建礼門院・二位尼を祀り、水難除け・安産・子授け・縁結びの御利益がある。
多摩川の豊かな水を背景に鎮座し、かつての多摩川漁師や農業用水を利用する農民たちの守護神として崇敬されてきた。
現代でも妊娠5か月の戌の日に安産祈願に訪れる妊婦の参拝が多く、子育て世代に深く根ざした神社。
二子玉川の再開発後も変わらぬ場所に鎮座し、新しい街の中で伝統信仰の灯を守り続けている。
多摩川河川敷からのアクセスもよく、川沿いの散策路から立ち寄ることができる。
周辺の二子神社・玉川大師とともに、二子玉川の信仰文化を形成する重要な構成要素。
水と命を司る神を祀ることから、多摩川の環境保護に関心のあ…
水天宮信仰は久留米(福岡県)の水天宮を総本社とし、江戸時代に全国の水辺の都市に広まった。
多摩川のほとりという立地は水天宮の信仰内容(水神・安産・子授け)と完璧に一致し、この地に水天宮が祀られた必然性がある。
江戸時代の多摩川は江戸への物資輸送・農業用水など多用途に利用され、水神への信仰は生活の根幹に関わるものだった。
玉川上水の取水地点(羽村)から江戸・東京への水道の恩恵を受ける地として、水への感謝の念が強かった。
明治・大正期には安産・子授けを願う女性の参拝が増加し、現代的な水天宮信仰の形が確立された。
関東大震災(1923年)では多摩川下流域も被害を受け、水神への祈りが一層切実となった。…