奈良時代に行基によって開創されたと伝わる古刹で、十一面観音を本尊とする。創建の詳細は定かではないが、坂東三十三観音霊場の第二番札所として古くから信仰を集めてきた。鎌倉時代に入ると源氏一族との深い結びつきが生まれ、1182年(寿永元年)、源頼朝は妻・北条政子の安産を祈願して当寺に参詣したことが『吾妻鏡』に記されている。三代将軍・源実朝も参詣したと伝わり、鎌倉幕府との関係は篤かった。中世以降の詳細な変遷は不明な点も多いが、坂東霊場の札所寺院として巡礼の拠点であり続けた。近世には江戸期の巡礼文化の隆盛とともに広く知られるようになり、関東各地から参詣者が訪れた。近代以降も逗子の山間に伽藍を守り、現在に…