大阪市中央区淡路町に鎮座する神社で、主祭神は天照大神荒魂・津布良彦神・津布良媛神・応神天皇・小楠公(楠木正行)。社伝によれば平安時代初期の嘉祥3年(850年)、旧淀川(現在は埋立)河口の圓江(つぶらえ)の地に創建された古社で、当時の地主神・圓神祠がその起源とされる。圓神祠は淀川水系の津(港)の守り神として早くから信仰を集め、平安・鎌倉期には朝廷の崇敬も厚かった。慶長5年(1600年)の大坂城築城に伴い現在の淡路町に遷座し、以来江戸時代を通じて船場・淡路町の総鎮守として商人・町人に篤く信仰された。「御霊(ごりょう)」の社名は平安時代の御霊信仰(怨霊鎮撫)に由来するが、後世には大阪の船場商人の守護神として独自の発展を遂げた。境内には江戸期の石鳥居・石灯籠が残り、船場の商人文化の記憶を今に伝える。昭和20年(1945年)の大阪大空襲で焼失するも戦後復興。船場の総鎮守として現代も親しまれている。