田園調布は大正14年(1925年)、実業家・渋沢栄一らが中心となって設立した田園都市株式会社が開発した高級住宅地である。英国の田園都市構想にならい、放射状の街路と緑豊かな環境が設計されたこの地区は、日本における近代的な住宅地開発の先駆けとして知られる。八幡神社は田園調布5丁目に鎮座し、この新興住宅地に暮らす人々の心の拠りどころとして根付いてきた。誉田別命(応神天皇)を祭神とし、厄除け・家内安全のご利益が伝えられる。整然とした街並みの中に静かに佇む社は、近代住宅地としての田園調布の歴史とともに、地域の産土神として受け継がれている。